窯板の型枠を外しました。やはりスリット部分に苦労しました。せっかくここまで出来たのに、無理をすると台無しになります。
窯板を燃焼室の上にセットしました。ぴったり計画どおりです。
でも表面が粉っぽくて微妙です。振動を与えすぎて骨材が浮かんできたのでしょうか。あとで13Tをコテ塗りしようと思います。
いよいよこの上に大谷石を組んでいきます。CA-13Tを目地にして積みました。大谷石は一個50kgほどはあるでしょうか。しかももろいので手荒い扱いをすると欠けます。腰を痛めないよう大谷石を傷めないようここまでできました。
天井部分の大物二枚を乗せました。
ここまでできた画像を見ていただくとどのような計画を立てて進めてきたかがよくわかっていただけると思います。
煙突の穴です。上に乗せる前に二枚の大谷石に幅10㎝深さ5㎝の溝を掘り二つを上で合わせると10㎝四方の四角い穴になります。この上にCA-13Tでダンパーをつくろうと思います。
無事に部品を全部組み終えました。レンガを二段に積み天井の高さを調節したところが理解いただけるでしょうか。
取り出し口の上の石を3.5㎝欠いた甲斐があって、3.5㎝の窯板を置いても取り出し口は十分な高さを確保できました。
燃焼室の鋳物の焚口もうまく取り付けられました。
石と石の間に隙間ができないようCA-13Tを塗りました。
いよいよ完成に向けて全体の石削りです。ディスクグラインダーで角をとったり出っ張りを削ったり。全体を滑らかにして単なる石を積んだだけの石窯とならないように。少し作業するだけでまったく感じが変わります。
耐火レンガを使ってダンパーをつくりました。うまくいかず不細工なものになりましたがダンパーの効果は確実にあると思います。
とりあえずここまで計画どおり。すごく重厚なものができました。コンクリートブロックと大谷石の間にレンガがあり、大谷石から少しはみ出してアクセントになっています。
次は取り出し口の扉です。
ピザなら短時間で焼けるので不要ですが、パンを焼くには長い時間高温を保つ必要があるので扉が必要です。
設計をして鉄工所に製作をお願いしました。6㎜の鉄板でつくってもらいます。15kgほどの重量になるそうです。
この中央の穴の部分に耐熱ガラスを二重に入れようと思います。100㎜×200㎜の耐熱700度、5㎜厚を二枚注文し購入しました。
洋風茶室で使った石こうのラスボードを小さい鉄板と同じ大きさに5枚カットしました。うち2枚を耐熱ガラスと同じ大きさの穴をあけ、残りの3枚は鉄板の穴と同じ大きさの穴をあけました。
重ねてボードに鉄板と同じ位置にドリルでボルト穴をあけ、組み立てると耐熱ペアガラスの扉ができました。
石窯に設置しました。ピッタリです。頭の中で考えたものが形になっていくのは本当に楽しいものです。
この瞬間の喜びがものをつくることの原動力になっているに違いありません。
大谷石をいただいた石屋さん
面倒な図面どおりつくっていただいた鉄工所さん
耐熱ガラスをお世話いただいた興味ある情報を聞かせていただいたガラス屋さん
たくさんの職人さんにお出会いすることができました。