天窓
構造用合板の上に防水シートをはり、その上にさね付きのパイン材をはりました。友人の建てたログハウスの余ったものをいただきました。
ツーバイフォーで作業を進めると屋根の下にこのような形のスペースができます。構造用合板で躊躇なく貼ってしまえばいいのですが、この部分を活かして明かりを入れたいと思いガラスをはめることにしました。近くのサッシ屋さんにあった処分するアルミサッシ使われていたガラスをいただいてハメゴロシにしました。台形の実寸法をベニヤ板に写し取り、そのままの形にカットしてもらいました。
内側に角材をくぎで張りつけ外側からガラスをはめて、その外側にきっちりと板を打ち、両側からガラスを挟み込みました。二つの角度は直角でないのでなかなか手間のかかる作業です。あとはガラスと板の間に水が入り込まないようコーキングをしました。
内装
内装です。枕木は反っていたり太さが多少異なったりしているので、積み上げた枕木は隙間が開いています。雨が染みてきても大丈夫なように内側に防水紙を張り、その上に垂直の平面を出すために、薄い材木を入れて調整し構造用合板をはりました。
やっと平らな面が出来たので、その上に外壁に張ったパインをはりました。
橋梁枕木を積み上げた高さまでパイン材を張ったところです。枕木がかくれて部屋らしくなってきました。
下に積んであるのがニレの無垢の床材。窓に立てかけてある大きな板は窓に面して大きなカウンターにしようと購入したパインの集成材です。これらもすべて建材アウトレット。足しげく通っていると掘り出し物があります。
戸棚
2×6材で戸棚をつくります。お茶のカップなどを収納しようと思います。下に少し見えているのがこれに取り付ける予定の扉です。これに合わせたサイズの戸棚の枠です。
これもおなじみ建材アウトレットでの入手です。どこかの家具の部品だったのでしょう。そこで廃棄物にせず丁寧に取り扱ってくれたのでまたここで大事に使わせていただけるという巡り合わせです。こういうものって私には宝物ですが、ほかの人で価値を見出す人がいるのでしょうか。よくこんなものが売りに出されているものです。
断熱材
資格がないので電気工事を近くの電気屋さんにお願いしました。中の照明と入り口外の外灯、換気扇とエアコンとほかに二か所のコンセントをつけてもらいました。
グラスウールの断熱材をはりました。ツーバイ工法の寸法はちゃんと断熱材をはれる寸法になっています。しかし、ちっちゃな建物なので何もかも効率が悪く手間もかかります。
ラスボード
断熱材の上に石膏ラスボードを張りました。ラスボードはカッターで表面の紙の部分に切れ目を入れて折ると気持ちよくパキッと割れてくれます。ラスボードとは石膏ボードに壁材がよく乗るように窪みがつけてあるものです。ラスボードには上下が決まってあって窪みの形が上下で少しちがいます。壁材をしっかり支えられるようにどうも尖った方が下に来るように使うようです。
何もかもはじめての経験。勉強になります。素人の仕事はあるていど進めてみて初めてわかることが多いものです。どんな作業でも目立たないところから始めて、慣れてきてから目立つ部分を作業すると出来映えが良くなります。
建築なんてまったく予備知識がない私にとって何が一番の難関かというと、材料の調達です。ホームセンターにはよく通いました。どの店のどの場所にどんなもの物が置いてあって、この材料はA店が安いがB店は種類が多いなどほとんど把握しました。でも、専門的な物になるとホームセンターでは扱っていない物が多く、プロが調達する建築資材などの店で購入することになります。これがなかなか苦手で・・・
石膏ラスボードもホームセンターにはなく、専門の資材店でやっとのことで購入出来ましたが、十分勉強してからでないと店の人と話せない。聞くこともわからない。まあそういうことがおもしろいのですが。
でも、ネットで検索して調べるとある程度の知識は得られるものです。便利な世の中です。
流し台
お湯を沸かしてお茶を入れたりカップを洗ったりするので事前に建物内に水道のパイプを敷いておきました。これを使う流し台をつくろうと思います。
ステンレスのちっちゃな流し台という方法もあるのでしょうが、手間をかけて建物の雰囲気に合う流し台を手づくりしようと思います。シンクになるものを探していましたがこんな植木鉢を見つけました。底に水がたまらず流れ落ちるようなものでないといけません。
厚さ40mmのパインの集成材を天板にします。植木鉢の大きさに穴をあけました。植木鉢はかなり個性的な形(ゆがんでいる)で正確な円形ではありません。段ボールで型を取り、ジグソーで斜めに切り取りました。あとはヤスリでぴったり合うように削り、何時間かの格闘の末なんとかものになりました。
この天板を乗せる枠作りです。2×4で枠をつくりました。その内側に2×4を横に使いその間に扉を取り付けました。この扉はも中古品です。扉のサイズに合わせて枠をつくりました。おなじみの建材アウトレットで購入。材質はメイプル。2500円/枚。こういうのはなかなか作れません。これに取っ手を付けて枠に蝶番で取り付けました。天板を枕木の上端とこの枠で支えて流し台にしようという計画です。
水栓金具です。給排水の業者さんでカタログを見て注文しました。本当に理科の実験室で見たような金具です。先がとっても細くてなかなかいい感じ。ちょうど植木鉢シンクの中心に水を落としてくれそうです。
水道の取り付けと排水の工夫です。植木鉢の下にパイプを取り付けました。排水のパイプの途中に空気抜きのパイプを枝分かれさせました。
排水パイプを一回転してトラップにし、下からの匂いや虫の侵入を防止します。この部分に水がたまるので、スムーズな排水ができないのではないかと空気抜きのパイプを付けました。水道はフレキシブルパイプで水栓金具につなぎました。排水、給水とも水漏れもせず大成功です。
ドア
ドアを取り付けていただきました。ドアの重厚さに似合うように思い切って上等な金具を買ってきました。真鍮のノブがピカピカです。
内装天井
天井をはります。天井と壁の境目に2×4材、2×2材を取り付けました。左右の三角の部分にはアクセントにトラス型に2×4材を組みました。天井の縁は2×2材です。
ラスボードに壁を塗るので、その厚みを考慮して壁の枠をつくり、その枠の中に壁を塗るという考えです。壁塗りはあくまでも平面を塗るということで、壁自体で角をつくったりしないほうがいいといいう考えです。左の画像の四角いものは換気扇設置の穴です。この穴の周囲にも壁の枠を想定してつくりました。壁はこの枠の縁まで塗るというとことなります。うまく表現できませんが。
天井は3m。天井材は約4.5m。一枚一枚現場合わせで天井材をカットします。ぴったり隙間無くはりたかったので、少しだけ長めに切って現場で合わせ、下ろして正確にカット。もう1mm長いとなればサンドペーパーで調整。一人で上ったり降りたり、さねの左を入れて右を入れて、一枚はるのに脚立を6~7回上り下り。上を向いての作業は疲れます。