つるバラが咲き誇る庭をつくりたいと思っていました。これを誘引するフェンスをつくりました。ある程度高さがあって、誘引しやすい構造のフェンスにしました。庭を取り囲み落ち着いた空間をつくってくれています。
枕木を使ってつくってみようと構想を練りながら材料を探していました。普通のよく見かける枕木は並枕木といって15p×20p×210pのサイズなのですが、線路が分岐するところに使われているポイント枕木はこれより長いので、これを使って高いフェンスをつくりたいと思いましたが、ポイント枕木は限られたところでしかつかわれていないためまとまった本数を確保することができませんでした。
そんなとき近くの鉄道工事会社の敷地に橋梁枕木が積み上げられていました。橋梁の工事をされたのでしょう。これを安く譲っていただきました。洋風茶室にも使っています。使われていた場所は強度が必要な場所だったのでしょう。20p×20p×270pの大きなサイズです。かなりの重量があります。一本150sほどあるでしょうか。
橋梁枕木と橋梁枕木の間には木製のラティスを付けようかと思っていましたが、たまたま入手できた鋼製の網を設置することとしました。これはホームセンターの陳列棚に使われていたもので店じまいされるということで売りに出されていたものを入手したものです。これもかなりの重量ある頑丈なものです。
橋梁枕木も鋼製の金網もそうそう手に入るものではありませんが、何かいいものはないかと気長に探しているとそういうものが現れるものです。
基本的には自分の力でつくる主義ではありますが、この枕木を自力で立てることは不可能です。造園業者さんに機械を使って穴を掘り立てていただきました。業者さんが橋梁枕木を立てていただく作業に合わせて鋼製の金網を間に挟み込みインパクトドライバーで固定していきました。
よくこんな面倒な仕事をしていただいたものです。
周囲にフェンスができて庭の中の小径などの製作中です。中央に見える三角のとんがったところは正面の入り口。ここにモッコウバラを誘引してでっかいモッコウバラゲートになる予定です。
橋梁枕木と並枕木を使ってこんなフェンスをつくってみました。胴縁用のの木材を打ち、上部をジグソーで山形にカットしました。細い木材だから数年で朽ちると思っていましたが、20年経ってもまだまだ健在です。
ラティスに2×4材の枠で補強し、並枕木で挟み込みました。
橋梁枕木のフェンスの開口部の目隠し衝立です。
20年が経過し、さすがにラティスは朽ちてしまったので、新たにラティスを購入して交換し、同じ姿に戻っています。
とんがりアーチにのぼらせた黄モッコウバラがこんなに見事になりました。でもちょっとでっかくなりすぎです。良く風が当たるので抵抗を少なくするため毎年思い切って剪定しています。