後部座席シートは使わないことが多いので、画像のように折りたたんだ時穴を塞げるようにしました。
使わないときはこの板をかぶせてデコボコのないようにし、シートを使うときには外して最後の画像のように元の金具に固定できるようにしました。
12oの合板を敷いても必要な個所を切り抜けば問題なく設置できます。後部座席の固定の強度などを気にしなくていいのが一番です。
カーペット
次にカーペットです。自動車の素材の基準のひとつに、運転者室、客室の内装は難燃性の材料を使わなければならないとされていて、公的試験機関が試験し、難燃性であるとした材料などの燃えにくいものを使うことが定められています。
ちなみに、木の板は3o以上の厚みがあればいいというこになっています。そんなことで、床のカーペットもその適合素材を使わないと基本的に車検に通りません。
ネットでいろいろ探した結果「ゆうらぶパンチカーペット」JABIA難燃 自動車内装材 フロアカーペット素材を使うことにしました。幅が91pで構造用合板とほぼ一緒。必要な長さを注文するのですが、私は7m購入しました。
これも構造用合板と同じように横向けに貼っていきました。この商品は色の種類も豊富でしっかりした手触り。自動車の運転席の床などに貼っているまさにそのものです。
これには、カーペット用両面テープニトムズ はがせる両面テープ 強力接着用 簡単 のり残りしない 室内 幅20mm×長さ20m×厚さ 0.16mm 1巻入 T3920を使いました。カーペットの販売元に確認すると、接着剤での施工がおすすめとのことでしたが、リバーシブル「元に戻せる」を基本としているので、あえて両面テープにしました。
端にしっかり両面テープを使い、つぎ目からはがれないように気を付けて貼ったところ、剥がれたりすることもなくしっかりと張り付いてくれています。
後部座席の固定部分です。
カーペットをH形にカットして使わないときはふさいでしまえます。後部座席を固定する時には画像のように切り目を開いて後ろ脚を固定できます。
この黒いプラスチックの部品はもともと黒いトラスネジでシートを挟んでボディーの穴に締め付けて固定されていました。合板をはり、カーペットをはって同じ位置に戻して取り付けますが12oの合板を敷いたので当初のネジでは短すぎて鉄板まで届きません。
6×25oのステンレスのトラスタッピングを購入してそのままもとの場所で締められました。黒いのが元のネジ、シルバーのが購入したものです。
一番後ろの個所です。もともとついていた金具はそのまま外さずに上に12oの合板とカーペットを敷きました。そのままでは端の始末ができないので、アルミのL型のアルミ材を買ってきてドリルで穴をあけ物が引っかからないよう超低頭のタッピングで固定しました。
タッピングはアルミの厚みとカーペットの厚み、合板の厚み以内の長さなので合板の下に突き抜けてはいません。
配線
私はサブバッテリーをスライドドア側のドア後方に設置する計画です。また、その反対側(運転席側)にシンクや換気扇、電子レンジ、冷蔵庫などの電気器具を付ける計画なので、サブバッテリーから反対側へ電気の線を引く必要があります。
これらの配線を床下で横断できるよう、後ろから数えて三枚目と四枚目の構造用合板の隙間を10oほどあけました。その隙間に配線を通して上からカーペットを貼る計画です。
その程度の隙間なら何かでカバーしなくてもカーペットの上からは溝があることを感じないのではないかと思います。
また、サブバッテリーを充電するための走行充電器をサブバッテリーの近くに置いて、これに助手席の下にあるハイエースのメインバッテリーからケーブルを引いてくる必要があります。
これもスライドドアの後部までを構造用合板の隙間で引こうと思います。これはスライドドアのところの縁を通します。
上の画像の黒いプラスチックの部品の下に合板の隙間をつくってそこにケーブルを引きました。
車体への固定
キャンピングカーは車内に調理台や流し台、ベッドなどを備え付ける必要があります。
それらはしっかりと車体に固定されていなければなりません。カーブの時やブレーキをかけた時にズルズルと移動しては危険です。
それではどうやって固定するのか。私にとって大きな課題でした。ある方のブログに「内張を合板に替えたので、釘が打ち放題」っていう記述がありました。
ハイエースDXの荷室側面には紙が固めたような3o程度のフニャフニャの板がプラスチックのクリップで固定されています。
同じ厚さの合板なら同じクリップでとめれば固定されるかもしれませんが、相当な重量になる家具のようなものを固定するには板もクリップも強度がありません。
できれば12oの合板を車体に固定してこれに家具などを固定したいと思いその方法を検討していました。
これが荷室側面の内張の板(上は運転席側、画像下が助手席側の内張板)です。穴があいている個所のボディーにクリップを受ける穴があるので、ここにボルトでボディーの穴の裏にあるナットにボルトで締めれば完璧に合板が固定されます。
これが内張板をとった荷室の画像です。穴のあいたところにボードがクリップでとまっていました。
いろいろ調べてみたところターンナットというものがあることを知りました。
車体の穴の裏側にナットをつけて、穴をあけた合板を車体の穴に合わせて上からボルトを差し込んで裏側のナットにねじ止めしたらしっかりと固定されます。でも車体の穴の裏側にナットを固定することができない。合板を当てた段階で中に手が入らないのです。
こういうときターンナットなら車体の穴の表側から差し込んでナットを回転させることにより裏側にナットがくっつくのです。裏側に手が入らない場所でねじ止めができるというものでした。
車体の穴の大きさから画像のようにTN-4という太さ4oのものにしました。これのボルトはM4という太さ4oのものです。
内張の板の形とクリップの穴の位置を12o厚の合板に写し取りカットして穴をあけました。ちなみに運転席側の板はリアヒーター吹き出し部分、助手席側はスライドドア後ろの安全ベルト巻取り部は合板が厚いので内張板のように隙間に入らないためその部分の形をカットする必要があります。
ターンなと車体の穴に取り付けてから合板をあて、合板の上からワッシャーを付けてボルトをさして締めていきます。
これで車体にしっかり合板が固定されました。