Breezy Garden

手づくりの庭にようこそ
炉

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柳生博さんの「風景をつくる人」という書籍に「炉」があります。八ヶ岳の別荘の林の中に大きな石を組み合わせた「炉」をつくり、ここで焚火をします。中央にくぼみがありそこで枝を燃やし、その周りに腰を下ろす石が丸く並んでいます。
周辺の風景と調和し、もとからそこにあったような、そんなものでした。
キャンプ場などで友と酒を酌み交わし、小枝を折りながら焚火をするのはいいものです。自分の庭でこれができたら、こんな贅沢なことはありません。
また、ここでダッジオーブンを使えたら素晴らしい。そんな場所をくることにしました。


中心部には直径1m、深さ1mほどの穴を掘り、グリ石を詰めました。くぼみに水がたまらないようにということや、火を燃やした時くぼみの周辺から酸素が供給されてよく燃えてくれるだろうという考えです。セメントなどで石を固定することなどは一切していません。穴を掘って石を組んだ、ただそれだけのものです。
大きな石と石とを組んだ隙間には小さな石を入れて安定させました。
周りの石には四、五人がゆっくり腰掛けられる大きさです。
くぼみの大きさはダッジオーブン10インチが十分入るものとしました。

20年が経過しました。長く使ってきたものです。庭の樹木の落ち葉や、薪の炭などが石組みの隙間に入り、ニラの種が飛んできて生えたり雑草が生えたりして、なんとも自然な風景になりました。
画像の右上に見えるものは枕木のベンチです。幅30㎝、長さ2.1mのレールの連結される場所に使われていた幅広の枕木です。ここに座ってじっくりと炉を使えます。

そうそう使うものじゃないと私も思ってはいたのですが、本当によく使います。さすがに夜に焚火をしようという機会はそうないのですが、ダッジオーブンを使う機会が多いのでこの「炉」を想定以上に多用しています。
くぼみで薪を燃やし、オーバルクッカーをその上に置いて調理し、三脚でキャンプオーブンを吊り下げてオーバルクッカーの上の薪で熱する。二階建ての調理が可能です。

くぼみ周りの石は、熱でひびが入ったものや、少し欠けたところもありますが支障のあるようなことにはなっていません。

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