(ダッジオーブン)
かなり昔のことですが、マルボロのテレビCMで、カウボーイが夕暮れに仕事を終え、ランタンに火をともして焚火で肉を焼き、ふたつのダッチオーブンのふたを取ると湯気の立つチリビーンズと、こんがり焼けたライ麦パンが現れて食事をする映像が流れていました。その印象が衝撃的でカウボーイにあこがれたものでした。
その時これがダッチオーブン(ダッジオーブン)というものかと意識したことを覚えています。
そんなあこがれからこの庭をつくるずっと以前からLODGE社のダッチオーブンをいくつか個人輸入していました。子供を連れてオートキャンプに行っていた頃には鋳鉄製の重いダッジオーブンを車に積み込み、直火のできるテントサイトでピザを焼いたり肉を調理したりしたこともありました。それでもせいぜい数回使っただけでした。
この庭をつくるとき、石を組んで炉をつくり、ダッジオーブンを使えるようにしました。気軽に使える環境にないとそうそう出番のある代物ではありません。近年ダッチオーブンもブームのようで日本のアウトドアメーカーもダッチオーブンを販売しているので多くの方が所有されていると思いますが、なかなか使う機会がないのではないかと思われます。
我が家の庭には炉、バーベキュー炉、石窯をつくったので、日常の道具としてダッチオーブンを使えるようになりました。
石窯でパンを焼き、バーベキュー炉で肉を焼き、炉にセットしたダッチオーブンでシチューを煮込むというようなとんでもない楽しい庭遊びができるようになりました。
キャンプオーブン
最もポピュラーなダッチオーブンで、ダッチオーブンといえばこのキャンプオーブンを思いつきます。底に脚が三本付いていて屋外で薪や炭の上に乗せて調理するようになっているものです。
やはりこれを多用するのでブラックポットというのでしょうか、黒く光ってますます存在感が出てきました。
これは10インチです。当時何の情報もなく購入しましたが、にわとり丸ごと調理したりしようと思うともうひとサイズ上の12インチがいいかもしれません。
私はあとで紹介するオーバルクッカーがあり、大物はそちらを使うので手軽な10インチを重宝しています。
オーバルクッカー
名前のとおり楕円型の大物です。長さ44p、幅25p、深さが25p、重さは10sほどあるでしょうか。かなりヘビーデューティーなもので、トラウト類など大型の魚も料理できます。
もう生産していないと聞きました。持ち運びも大変だし、フタの開閉もキャンプオーブンのように専用の道具で簡単に開けることができないし、そうそう売れるものではないような気がします。フタの裏側はステーキは焼けるようになっているし、にわとりや大型魚丸ごと調理ができるし、買っておいてよかったと思います。
ちなみに、熱くなったオーバルクッカーの移動やフタの開け閉めに限らず庭遊びの火の扱いは、ワークマンで昔買った溶接用の超分厚い皮手袋を使っています。安くて丈夫で超優れものです。
フタの裏です。肉等を焼けるようになっています。角度をずらして焦げ目をつけると網目模様になります。
ほかの方の所有するオーバルクッカーのフタの裏にこのようなスジ模様がついていないものを発見しました。製造時期によって異なるのでしょうか。
コンボクッカー
浅いものと深いものの二つのスキレットを重ねたようなもので、本当なら一番使いやすく重宝しそうなものなのですが、残念ながらまだ一度も出番がありません。
屋外でなく台所か、あるいはツーバーナーで使うのにちょうどいいのでしょう。バーベキュー炉で肉を焼く横に置いて使うといいかもしれません。
スポーツマンズグリル
四人ほどが集まってバーベキューをするときにはちょうどいい大きさです。みんなでわいわいガヤガヤ盛り上がります。
レンガのバーベキュー炉よりも使い勝手がよく、少人数の時にはこのスポーツマンズグリルの方を多く使ってきました。厚い鉄が蓄熱されてうまく焼けます。焼き網の部分も鋳鉄製で掃除がしやすく気に入ってます。
六つの部品で出来ていて多くの鉄が使われています。重量は13kgほどあるでしょうか。衝撃で割れないよう気をつかうし、この重さなのでどこかに持ち運んで使うというものじゃない気がします。我が家は普段洋風茶室においており、ウッドデッキで使います。
クラシカルで重厚なデザインは洋風茶室の中で存在感抜群です。
でもスポーツマンズってどういう意味なのでしょうか。
このスポーツマンズグリルもほかの方のものを見ると焼く面の中央部にLODGEの文字があるものがありました。これも製造時期の違いなのでしょうか。興味深いです。
開閉
リフターというのでしょうか。キャンプオーブンのフタの部分にひっかけてフタを開けます。安定して確実に安全にフタを開閉することができます。これは必需品です。
熱いもののを扱うときには欠かせません。特にオーバルクッカーを燃えた薪の上にセットしたりフタを開閉したり。キャンプオーブンでも調理できたものを取っ手をもって移動したりするときには必需品です。
もうかなり使い込んでます。分厚い皮でできていて腕も肘近くまでカバーしてくれます。
今はアウトドア用品メーカーからおしゃれなものがたくさん発売されていますが、これはずいぶん前にワークマンの手袋売り場で溶接用として売られていたもので、千数百円だったと記憶しています。
優れモノです。